怪奇現象では発火に関する事件が起こることもあります。小説や映画などで、ネタとしても使われてきたのが人体の自然発火現象。
現実には存在しないとまで呼ばれる現象ですが、ここで知っておきたいのが現代のアイルランドで起こった事件です。
2010年の12月のこと。アイルランド西部のゴールウェイ近郊の町で、76歳の「マイケル・フェアティ」という老人が焼死したもの。
ある日の早朝、火災報知器の音に付近の住人がフェアティ家から煙が吹き出しているのを発見。すぐさま消防署に通報しました。
駆けつけた消防隊が、家の中へと踏み込みます。そこで目撃したのは、悲惨な光景でした。
フェアティ氏は居間の床で死んでいましたが、その身体は黒焦げとなっていました。
ただ、消防隊員たちの間には、痛ましさとともに深い困惑が浮かびます。
遺体があった場所の床と天井のほかには、建物が燃えた跡がどこにもありません。
消防隊は周りをくまなく現場検証しましたが、火元の原因となるようなものを見つけるこが出来ませんでした。もちろん殺害に繋がるものもありません。
遺体があったのは暖炉のすぐ側でしたが、調査の末、暖炉は死に繋がる原因ではないと断定されました。
2011年9月には、死因に関する審問が検視官のキアラン・マクローリン医師のもと行われました。
ここで彼は驚くべき結論に達します。火災の徹底的な調査結果は、説明のできない「人体自然発火現象」だというのです。
これには、世界中が驚愕し、当然の如くこの判定には異論が噴出しています。なんとも不思議な怪奇現象の発火ですね。
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